2月5日(月)23時45分

家の浴室で木材を切っていた。BOOK PORT CAFEの店頭に置く、古本用の箱型什器の中に設置する棚を作成していた。


本当は今日の日中に外で作る予定だったのだけど、あいにくの雪。少し降るくらいのものと思っていたけれど、午前は雨降りだった空はいつの間にか大粒の雪を降らせていて、おまけに樹木や屋根が真っ白に染まっていた。完全に虚を突かれた。ここまで降るとは思っていなかった。

昨日済ませられなかった用事をするためお店へ行く算段にしていたけれど、この天気の中で紙モノの荷物を抱えて原付で移動する気には毛頭なれず、仕方ないので他の用事も併せて済ませる名目で車を借りた。近場の駐車場に設置されたシェアカーサービスをよく使う。時折いっそ車を所有することを考えてしまうが、平日使うこともほとんどない車の維持費を思うと、よくて月に数回程度の使用で済む今の生活では、その都度借りた方が負担が無くて楽だ。

凍結していないとはいえ油断ならない路面をそろりと走らせつつ、お店へ向かった。ついでに食料品の買い出しと、コインランドリーで衣類の乾燥を済ませた。このところ生活リズムの変動で、洗濯物の取り回しが思うようにいかない。そういう時は洗濯だけ家で全部終わらせ、厚物以外はコインランドリーの乾燥機に全部放り込む。何かの縁があったらコインランドリーを商ってみたい。あれはその場にいる人の生活の一部。そういうところに古本を売る無人棚があってもいいと思う。『tokyo.sora』という映画で、時折行くコインランドリーで本を読んでいる男性に恋する女性が描かれていた。確かあれは町田康を読んでいた。『アンダーカレント』にもコインランドリーが出てきた。映画では丸ごとなくなっていたけれど。

そうこうしているうちに夜になり、次のマルシェが行われる8日までには完成させておきたく、とはいえ明日明後日はその暇が設けられそうになかったので、苦渋の選択の結果、浴室で木材を切っていた。幸い一戸建てに住んでいるので、直上直下真隣の住人などはおらず、とはいえ音がやたら響く中でぎこぎこやるのは変な神経を使う。

つくづく、工作室が欲しい。100Vでいいから電源を通してある、重厚な工作机に頑強な万力が備えてあるような工作室。そこで忌憚なく作業ができる。いっそどこか借りることができないのだろうか。土地だけでも確保したら、そこに小屋なりなんなり建ててしまえばいい。かつて千葉の幕張にそういう本屋があった(ある)。一度だけ伺ったことがあるが、あの小屋のDo it Myself精神は自分の中の何かをぶち壊してくれた感覚が今もある。


ひとまず切りはついたけれど大変不満のある出来栄えなので、早急に作り直すことにする。

こんぶトマト文庫のふみくら

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